Resolution of Future(01/29/2023)

衝動、雰囲気、決意、エトセトラ、エトセトラ。

 

その感情を表す言葉なんていくらでもあるし、後付けできる。

 

その答えはいずれ分かる。それが明日なのか、50年後なのか。

 

ただ1つだけ。

 

 

 

私はまた、1つの決断をすることになった。

 

 

 

令和5年1月26日。いつもより少し遅めに起きて身支度をする。今日は仕事だったが、事情があって職場には顔を出さず、外の現場に直接行くことになっていた。

いつも通りの素っ気ない朝食を食べ、いつもより人が多い電車が待つ駅へ。そして徐々に人が増えていく通勤電車に乗った。最近の暇つぶしの1つにマッチングアプリのプロフィール探しがあった。アプリには色々な人が登録している。それを眺めてみるのも意外と楽しいなと思っていた。彼女がいないからこそなのだろうが、改めて文章に起こすと虚しさを感じざるを得ない。

まあ、そこは置いておいて。ふと、アプリのプロフィールを見ていた時に、ある1人の女性のものが目に入った。このアプリ、1つ面白い機能があった。それは「出会う」機能である。希望の異性と会いたい人が、実際に会ってくれる人を応募し、その応募をみた異性のうち、その人に興味がある場合からスタンプが送られてきて、その中から選んで会う人を決めるという機能であった。自分はもちろんスタンプを送る側だ。その女性は会う人を募集していた。プロフィールを見てみると、話は合いそうだなとは思った。ただ、年齢は自分よりも結構上だった。自分自身は年齢は気にしないからいいけれど、相手はどう思うだろうかと思いつつ、興味はあったのでスタンプを送ってみた。結果、自分はその女性と会うことになった。

 

その日の仕事を無難にこなし、いよいよ退勤時間が迫ってきた。そんな時、トラブルが発生した。そのせいで、その女性との待ち合わせには間に合わないことを早々に悟り、連絡をとった。その女性は快く受け入れてくれた。

 

そして時刻は18:15。待ち合わせ場所の池袋西口。会う前に少しだけ通話しようと言っていたので、電話をかけた。アプリではできなかったので、電話番号を教えてくれた。電話をしたときの第一印象は、正直分からなかった。話し方は柔和な感じであったが、自分の経験では、人柄までは読み取れなかった。電話をしながらその女性と落ち合った。身長は少し小さい、綺麗な人だった。

 

店は予約していなかった。というのも、一緒に探したほうが面白いだろうという考えがあったのだ。そして、1軒目に入った。人数は入るものの、スペースが狭いお店だった。横並びの席に並んでご飯を食べた。その女性はお酒が好きだったので、色々なお酒を頼んだ。話をしていて、色々な価値観が合う女性だった。恋愛観についても相当似ていて、共感できる部分がたくさんあった。

 

周りがうるさかったので、少し静かな店に行きたいと思い、次のお店に行こうと誘った。その女性は快諾してくれて、2軒目に行くことになった。自分が選んだお店は、以前同期達といった、隠れ家っぽい居酒屋だった。割と雰囲気が好きだったので、そこなら色々話せると思った。そのお店は日本酒や焼酎のラインナップが豊富だった。その女性が好きな日本酒や焼酎があったので、一緒に頼んだ。そこでも、色々な話をした。具体的には良くは思い出せない。ただ、閉店時間の23:30まで話していたので、楽しかったことは間違いない。

 

そして、お店を出た。終電は23:46。間に合うかどうかわからなかった。その女性は若干ふらついていたので、私が肩を抱いて歩いた。無意識だった。

そして駅の入り口を探していたら、終電の時間が過ぎてしまった。明日は仕事。さあどうしようか。その女性の終電はまだ先だったから、そこまで送ると私は言った。そしたらその女性は「流石に置いて帰れない」と言って、自分につきあってくれると言ってくれた。ただ、始発までどこで時間を潰すか。漫画喫茶は満足に寝れない。ファミレスも同様。だったら候補地は1つ。そう、ホテルだった。

私は2割ほど冗談で「ホテルしかないじゃん」と言ったら、まんざらでもない感じだった。

 

自分には2つ、気になることがあった。1つは、ホテルに行ったとて、泊まるだけで終わること。大学時代に、人生で初めてホテルに行った時がそれだった。それはそれでいいかとも思う反面、相手が自分の誘いに乗った意図がもし、恋人同士がすることがしたいというものであれば、ただ泊まるというわけにもいかないだろう。

そしてもう1つは、その女性の年齢だった。その女性の年齢的に、恐らく次に付き合う人と結婚したいのではないだろうかと思った。そういう女性に手を出すということは、自分も相応の覚悟をしなくてはならない。その覚悟が自分にあるだろうか。

だが、気になることをずっと考えたとて、そこで答えが出るわけでもない。なので、その場に留まることをやめ、近くのホテルへと行った。

 

そして、1年ぶりのホテルに行った。その女性が買っていたチョコレートを一緒に食べ、そしてお互いがお風呂に入った。

その女性がお風呂に入っている間、色々考えていた。もしその女性を抱くのであれば、責任をとる覚悟をしなければならない。覚悟はあるのか、それが分からなかった。そこでふと、今日のこと、これまでの恋愛を振り返っていた。その女性以上に合いそうだなと思えた人がいるだろうか。いや、いないだろう。ここでその女性を逃したら、この先、良い人に会えるだろうか。会えないかもしれない。

結局、覚悟自体は曖昧なまま、就寝時間が来た。一緒のベッドに入って、一緒に寝る。一緒のベッドに入ったまま、また少し話をした。具体的に何を話したかは良くは覚えていない。ただ、その女性と話すうちに、この人と一緒になれればいいかもと思うようになっていった。

そして、その女性に「一緒に色々なものをこれからも見ていきたい」と言っていた。言うなれば告白だ。いつの間にかしてしまっていた。そしたら、その女性は、私の胸に顔をうずめ、「よろしく」と言ってくれた。そしてその先は、想像に任せるとしよう。

 

気付けば1月27日金曜日朝。いつ彼女の体を抱いて、いつピロートークをしたのかも覚えていない。時間という感覚がなくなっていたのだろう。風呂に入り、昨日ファブリーズを振っておいた衣類を着て、仕事の準備をした。そこまではいつもの朝。ただ、今日は、横に彼女がいた。ホテルを出て、お互いの帰路が分岐するまで一緒に歩いた。彼女の小さな手は、暖かかった。

 

そして、名残惜しくも別れ、それぞれの帰路に着いた。私はそのまま仕事へ行った。仕事中、少しだけ浮ついていたのは内緒で。

 

 

彼女は私に心を開いてくれてるし、私も彼女とならうまくいきそうだと思っている。

 

きっと、これから先は色々な壁にぶつかっていくだろう。特に年齢は難しい。私と彼女がどう思っていたとしても、周りの人やお互いの家族からは色々と思われるし、言われる可能性がある。その時に、お互いの関係をきちんと話して、納得して応援してもらえるようにしたいと思う。ただ、その覚悟は、彼女を抱くと決めたその時からしている。

 

 

ただ、その壁に当たるまでは幸せな時間を過ごしたい。余談だが、1月28日土曜日も彼女と一緒に朝まで過ごせた。少しの時間でも一緒に過ごせることが今は幸せだ。その小さな幸せを忘れないようにしよう。

 

 

ただ、自分も悩むと思う。その時に、少しだけでも話を聞いてくれる人がいたら嬉しいと思う。

 

 

 

最後に、今週の名言を1つ。

「人生にはふたつの道がある。運命なんてない、と思いながら生きる道か、全てを運命のように思いながら生きる道か。」

by アルベルト・アインシュタイン

 

 

それでは、よい1週間と覚悟を。